やかんの素材であるアルミニウムが錆びにくい理由とは?
2017/11/12
身の回りでよく見かける金属って何を想像しますか?
おそらく多くの方が、鉄、アルミをあげるのではないでしょうか。
今回は、そんな身近に存在するアルミニウムのお話です。
アルミニウムは軽くてやわらかいので加工しやすく、身の回りのさまざまな品物に使われています。
小さいものですとアルミ缶、大きくなるとタイヤのホイールなどでしょうか。最近だとBMWがエンジン部品として使用していたりします。
鉄のように鉄臭い!ということもなく、無害無臭ですから、色々な分野で重宝されています。私は、料理をするのでアルミホイルなんかもよく使います。
こんなに身近にあふれているアルミニウムの利点のひとつとして、金属には避けられない錆が出ることがほとんどないひとがあげられます。
雨ざらしにされている空き缶を見てみると、スチール缶(鉄)は錆びているのにアルミ缶は錆びていないという場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
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アルミニウムは、すでに錆びていた
では、なぜアルミニウムには錆ないのでしょうか?
実は、アルミニウムは錆びないのではなく、すでに錆びているのです!
「え?どういうこと?」と思われました?
実は、もともとアルミニウムという素材は、鉄などに比べ、ものすごく錆びやすい金属です。
市販のアルミニウムの製品は、すでに表面が酸化し、酸化皮膜(酸化アルミニウムの層)で覆われている状態なんです。
この酸化皮膜が非常に強靭で、いったんできてしまうと、それ以上の酸化が内部に及ぶのを防いでくれます。
錆びないのではなく、錆びていたけどそれ以上変化しないということですね。
強酸や強アルカリにはご注意を
ただ、この酸化皮膜はpH4~pH8の間では余り影響は受けませんが、それ以外のpHでは急激に破壊され、アルミの腐食が進みます。ようするに、強酸や強アルカリだと酸化が進んでしまうので気をつけてください。
その欠点を改良したアルマイト
アルマイトは自然界でできる酸化アルミの2000倍以上も厚い人工の酸化皮膜で表面を覆ったものです。このアルマイトは、住宅の部材としても使用されるアルミサッシなどに使用されています。
まとめ
いかがだったでしょうか?多くのやかんに使用されている身近な素材アルミニウムについての雑学でしたが、こういうことを知っていると周りのものに対する見え方も変わってきて面白いですよね。
何かの時に雑学として使ってください。
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